エコキュート交換業者を選ぶ時に重視したいのは、価格の安さと迅速な対応です。

エコキュートの交換費用の相場は30〜50万円程度と、決して安くはない買い物です。そのため、後悔しないよう信頼して任せられる業者に依頼することも大切なポイントになります。

今回、業者選びで重視したい「価格の安さ」「対応の早さ」「信頼性」の3つのポイントを採点基準とし、比較した結果が下記の表です。

■エコキュートの交換業者ランキング早見表

順位業者名総合評価参考見積価格※価格早さ※信頼性※
1ミズテック4.33428,000円4.34.24.5
2キンライサー4.16464,000円3.54.05.0
3急湯デポ4.10439,000円3.74.83.8
4チカラもち3.80444,800円3.74.73.0
5正直屋3.76416,500円4.54.82.0
※工事費・消費税を含みます。
※見積り価格は調査を実施した2023年11月時点のもので
給湯省エネ事業補助金を使用した実質負担額です。
※見積り価格は商品保証・工事保証を10年間付帯した場合の金額です。見積りの検証に使用した機種は、「エコキュート EQX37XFV 角型 370リットル」です。
※「早さ」の項目は、見積り依頼への返答と最短工事可能日をもとに採点。「信頼性」の項目は、編集部独自の評価基準により採点

今回の検証では、「ミズテック」が1位となりました。「ミズテック」は価格・信頼性における点数が高く、総合的に高い評価となっています。

次点の「キンライサー」は価格の面では他社より高かったものの、信頼性への点数が高評価に繋がりました。

本記事の見積りには、ガス給湯器からエコキュートへの交換をした場合の新設工事費などが含まれています。現在使用している給湯設備や、希望の機種によっても金額は大きく異なるため、希望の条件で問い合わせて見積り依頼をしてみて下さい。

エコキュート交換業者おすすめランキング5選

本記事では、全国のエコキュート交換業者から編集部が選んだおすすめの業者を紹介しています。

交換業者に見積りを依頼した結果、「価格」、「早さ」、「信頼性」※の3項目を数値化し、総合評価点の高かった順にランキングを作成しました。

なお、本記事に掲載しているすべてのエコキュート交換業者は「給湯省エネ事業2024」の対象事業者であり、対象となるエコキュートの交換で最大18万円の補助金が国から支給されます。(※予算がなくなり次第終了)

※「信頼性」の項目は、見積り依頼時の応対などを編集部独自の評価基準により採点したものです。

1位 給湯器駆けつけ隊ミズテック

ミズテックの見積もり

給湯器駆けつけ隊ミズテックは、ガス機器や水回り全般の機器販売、交換工事などを取り扱う会社です。エコキュートの交換工事においても、スピーディーな対応や、専門資格を保持するスタッフによる自社施工を強みとしています。

今回、ガス給湯器からエコキュートへの交換工事の見積りを依頼したところ、新設工事費などを含む見積り金額は528,000円でした。この金額は、見積りを依頼した業者の中でもほぼ最安値の水準でした。

また、ミズテックは、給湯省エネ事業2024の対象事業者のため、補助金の申請をすると10万円支給され、実質負担額は428,000円。エコキュートからエコキュートの交換でしたら、さらに8~10万円程度費用は安くなります。

ミズテックには、他社ではあまり見られないユニークなサービスとして、「業界最安値保証」があります。これは、ミズテックよりも安い他社の見積書などをメールで添付することで、特別割引が適用されるサービスです。

見積り依頼においては、設置場所の写真をやり取りする中で追加費用がかかる場合の説明が詳細にあるなど、利用者への丁寧な対応が印象的でした。実際の口コミでも、「やり取りがスムーズで手間がかからず良かった」という声が複数ありました。電話やメールなど、顔の見えないやり取りをする中で重要な「信頼性」においても高い評価に繋がっており、総合的に一位という結果になりました。

価格はもちろん、信頼して工事をお任せしたいという方にもおすすめです。

【給湯器駆けつけ隊ミズテックの基本情報】

見積り方法WEB、電話、LINE
電話受付時間9:00~18:00(土日祝営業)
メール返答可能時間9:00~20:00(土日祝営業)
修理対応可能(料金目安7,000円~5万円)
保証製品2~5年(メーカーによって異なる)、工事10年
創業2017年
営業所全国7箇所以上
支払い方法現金、クレジットカード、振込み、リフォームローン
取扱いメーカー日立、ダイキン、三菱、パナソニック

2位 キンライサー

キンライサーは、ガス給湯器やエコキュートの交換工事をはじめ、水回りやオール電化などの住宅リフォーム業も手がける会社です。1999年の創業以来、エコキュートとガス給湯器交換工事の実績は20万件以上を誇っています。

キンライサーの特徴は、高い工事品質を担保するための人材育成。これが「信頼性」の高評価に繋がりました。

キンライサーでは、専任のトレーナーと研修施設を設けています。

研修施設では、座学に加え様々な機種や壁材への対応、狭い場所での施工など実践的なシミュレーションを導入。どんな機種にも対応できる知識と技術を身に着けられる環境を整えています。

また、ユーザーが工事を依頼する時に感じる不安を安心に変えられるよう、24時間365日対応のコールセンターで迅速に対応していることも大きな強みです。

見積り価格については564,000円で、全業者の中では5位でした。

キンライサーの見積り

しかし、はじめから製品・工事の両方に10年間の保証が含まれていることが大きな特長。保証期間中は修理回数に制限なく対応しており、交換後の故障にも備えられるため安心です。見積り依頼の際には、追加金額がかかる可能性について事前に案内があることなど、利用者への応対の丁寧さも印象的でした。

価格が他社と比べて多少高くても、信頼性や丁寧さを特に重視したい方におすすめの業者です。

キンライサーの基本情報】

見積り方法WEB、電話
電話受付時間24時間対応(土日祝営業)
メール返答可能時間9:00~18:00(土日祝営業)
修理対応不可
保証製品、工事ともに10年
創業1999年
営業所全国18箇所以上
支払い方法現金、クレジットカード、NP後払い、各種QRコード決済、ローン
取扱いメーカー日立、ダイキン、三菱、パナソニック、コロナ、東芝など

3位 急湯デポ

急湯デポは、yhs株式会社が運営するエコキュート交換の専門店です。10万件以上の施工実績を持ち、独自のノウハウによってスピーディーかつ正確な交換工事を行うことを謳っています。

急湯デポの特長は、「スピード対応」と「安心できるサポート」です。

エコキュートのみを取り扱っている業者のため、それ以外の商品を保管する必要がなく、多くの在庫を保有することを可能としています。実際に最短工事日を問い合わせた際にも、翌日という返答がありました。

口コミでも「すぐに工事日程が決まり助かった」など、対応の早さに関する声が複数みられました。エコキュートの急なトラブルなどで、早急に交換を求める人には嬉しいポイントです。

急湯デポの見積り書

見積り金額は539,000円と、全業者の中で3番目という結果でした。金額には、交換後も長く安心してエコキュートを使えるために、製品・工事の両方に10年間の保証費用が含まれています。

修理費用や回数の上限を設けている業者も多い中、急湯デポは自然故障の修理について回数の制限を設けずに対応。アフターサポートに力を入れていることがわかります。

見積り依頼のやり取りにおいても、見積り書の内訳が詳細であることや、補助金申請の案内があったことが印象的。「信頼性」において高い評価へと繋がり、総合的に3位という結果になりました。

【急湯デポの基本情報】

見積り方法WEB、電話、LINE
電話受付時間10:00~19:00(土日祝営業)
メール返答可能時間10:00~19:00(土日祝営業)
修理対応可能
保証製品、工事ともに10年
創業2008年
営業所全国25箇所以上
支払い方法クレジットカード、銀行振込、ローン、スマホ決済
取扱いメーカー日立、ダイキン、三菱、パナソニック、コロナ、東芝

4位 チカラもち

チカラもちの店舗

チカラもちは、エコキュートの交換工事を専門に取り扱う会社で、年間8,000件以上のエコキュート施行実績を持っています。全国に店舗を展開しており、自社職人による適正価格での工事を謳っています。

実際にLINEで見積りを依頼したところ、申込みから約35分で見積りが完了。また、工事可能日を問い合わせたところ、最短で2日後という早さでした。エコキュートを専門に扱う会社ならではの対応の早さが、今回のランキングの高評価にも繋がっています。

見積りは電話、メール、LINEから依頼できますが、特長的なのはLINEで見積りが完結すること。口コミでは、「LINEでの問い合わせ対応が丁寧だった」「文面では不安な部分は電話で説明してくれた」といった声もありました。

突然の故障など、緊急の場合には電話での問い合わせが最短ですが、スマホから簡単にやりとりができるため、まずは気軽にLINEで問い合わせをしたいという人にもおすすめです。

チカラもちの見積りline

チカラもちの見積り金額は544,800円で、全業者の中では4番目という結果でした。この金額は製品保証を10年間付けた金額で、保証が不要な場合は付帯しないことも可能。保証の延長は、5、8、10年から自身の希望で選べることも特長です。

現金払いに限定される業者もある中で、チカラもちはカード決済や分割ローン、後払い、電子マネーなどに対応しています。突然の故障で急に交換が必要になった際にも、各種支払い方法が選択できるため安心です。

チカラもちの基本情報】

見積り方法WEB、電話、LINE
電話受付時間24時間対応(土日祝営業)
メール返答可能時間8:30~17:30(土日祝営業)
修理対応不可
保証製品2年(有料で10年まで延長可能)、工事10年
創業2006年
営業所全国48箇所以上
支払い方法現金、クレジットカード、後払い、銀行振込、ローン、電子マネー
取扱いメーカー日立、ダイキン、三菱、パナソニック

5位 正直屋

正直屋は、ガス給湯器やエコキュート、ガスコンロの交換工事などを専門に行っている業者です。電話での見積りは24時間受け付けており、土日祝日も営業していることが特長です。

正直屋は「スピード対応」を強みとしており、急ぎの依頼には最短で即日対応ができることを謳っています。実際に見積り依頼をした際も、問い合わせから約40分で見積り金額の返信がありました。また、最短の工事可能日が翌日という案内もあり、「早さ」に関しては全業者の中で1位という結果になりました。

実際の口コミでも、「すぐに返信がきてスムーズだった」「夜間の問い合わせにも対応してくれた」という声がありました。

即日対応が可能かどうかは居住地域にもよりますが、現在対応エリアを順次拡大中ということもあり、突然の故障などで急ぎの対応を求める方には嬉しいポイントです。

見積り価格も516,500円と最安値でしたが、「信頼性」において他社よりややポイントが低く、総合的に5位という結果になりました。他の業者と比較すると、見積り金額の案内が簡素であり、追加料金がかかるかどうかが不明であることなどが理由です。

工事依頼の際には、メールでのやり取りを詳細に行い、追加料金や保証に関して問い合わせておくことをおすすめします。また、見積り担当者と工事の手配・担当者は異なることがほとんどのため、交換工事を決定する前には再度確認すると安心でしょう。

【正直屋の基本情報】

見積り方法WEB、電話、LINE
電話受付時間24時間対応(土日祝営業)
メール返答可能時間24時間対応(土日祝営業)
修理対応不可
保証製品2年(有料で10年まで延長可能)、工事10年
創業2009年
営業所全国100箇所以上
支払い方法クレジットカード、銀行振込、コンビニあと払い
取扱いメーカー日立、三菱、パナソニック、東芝など

エコキュート交換にかかる費用を徹底解説

エコキュートを交換するためにはさまざまな工事が必要です。しかし、見積り書を見ただけでは何に費用がかかっているのかわかりにくい場合もあります。

ここでは、エコキュート交換業者に工事を依頼する時にかかる費用の相場と、その内訳を解説しています。

エコキュートからエコキュートへの交換費用

費用相場:30~50万円程度

工事費用の内訳

  • 電気工事・・・電気配線工事・ブレーカー取り付けなど
  • 追加工事・・・搬入困難な場所への設置・給湯タイプの変更など
  • 既存機器撤去費

エコキュートを新しいエコキュートに交換する場合、基礎工事費用はかからないため、新しく設置する場合よりも費用は安くなります。

ただし既設のエコキュートの処分費用がかかるケースや、給湯タイプなどの変更で追加費用がかかることもあります。

ガス給湯器からエコキュートへの交換費用

費用相場:50~70万円程度

工事費用の内訳

  • 基礎工事・・・鉄筋やコンクリートで組み上げる「現場打ち」と、モルタルなどを使用する「エコベース」の二種類。※設置現場の状況に応じて使い分けますが、エコベースの方が安価になります。
  • 配管工事・・・水を通す配管の設置作業
  • 電気工事・・・ブレーカーの設置・分電盤の交換・電力会社への申請費用
  • 追加工事・・・搬入困難な場所への設置・給湯タイプの変更など
  • 既存機器撤去費

新しくエコキュートを設置する場合は、上記の工事費用がかかることが多いです。

交換費用はエコキュートの種類や容量、機能などによっても異なります。また、工事費用は現在の住宅設備や希望の設置場所によっても大きく変わってきます。

まずは見積りを依頼して、おおよその費用を確認してみるとよいでしょう。

エコキュート交換の費用を抑えるためには?

エコキュートの交換工事費用はけして安くなく、初期コストのかかる機器です。だからこそ、すこしでも金額を抑えたいと考える人も多いでしょう。

ここでは適切な金額で工事を依頼するためのポイントを紹介します。

複数の業者に見積りを依頼する

エコキュート交換の費用を抑えるには、複数の業者に見積りを取って工事の相場を知ることが大切です。

見積り金額が過度に安すぎる場合には、注意が必要。工事当日に追加工事が必要になり、相場以上の費用がかかるといった可能性も考えられるためです。

複数の業者の見積り金額を比較することで、業者ごとの料金体系や割引き率を比較できます。その結果、少しでも安い業者を選ぶことも可能です。

自宅に適したタイプのエコキュートを選ぶ

エコキュートを交換する時の「本体価格」に差が出るのは、機能や給湯タイプなどの違いによるものです。ハイグレードなモデルほど、快適機能や省エネ機能などが多く搭載されているため、価格も高くなります。

また、現在使用しているものから給湯タイプやタンク容量を変更する場合にもかかる金額は上がってきます。

ライフスタイルにあったエコキュートの仕様や、必要性に応じた最適な機種を選ぶことで費用がかかりすぎることを防げるでしょう。

自宅エコキュートの設置補助金を利用する

エコキュートの新規設置や交換の際に、国からの補助金が利用できるケースがあります。

エコキュート交換に活用できる補助金について

給湯省エネ事業2024のアイキャッチ

ここでは、エコキュートの設置・交換工事に活用できる補助金制度「給湯省エネ事業2024」について紹介します。

エコキュートの交換を依頼する時は、できるだけ費用を抑えたいもの。本記事で紹介しているのはすべて事業に登録している対象業者のため、ぜひ活用を検討してみてください。

「給湯省エネ事業2024」ってどんな事業?

家庭のエネルギー消費で大きな割合を占める「給湯分野」において、高効率の給湯器の導入支援を行う事業です。

導入を推進することで、環境面では省エネルギーに効果があり、家庭では電気代削減というメリットがあるためです。

具体的には、エコキュート・エコジョーズなどのハイブリッド給湯器・エネファームを設置や交換した場合に、定額の補助金を申請することができます。

どれくらい補助金を申請できるの?

エコキュートの設置・交換をする場合、機器の性能に応じて8~13万円の補助金申請が可能。さらに、エコキュートを導入する際に電気温水器の撤去工事を行う場合にも、1台につき5万円の補助額が加算されます。

工事のケースによっては、最大で18万円の補助額になります。

気をつけるポイントは?

  • 補助金申請の対象となるのは、定められた機器のみ
  • 補助金を申請できるのは、事前に登録している交換業者の工事が対象
  • 交付の期間は、国が定めた予算が上限に達するまで

(参照:対象要件の詳細【購入・工事タイプ】|給湯省エネ2024事業【公式】 (meti.go.jp)

交付期間については、実際に2023年度は11月で交付が終了しています。補助金を希望する場合は、早めに利用することをおすすめします。